2008/06/04

ピンパ

イタリア語の授業で、『ピンパ』という子ども向けアニメをみた。これはイタリアで制作されているアニメなのだけれど、一言でいって最高のアニメだった。

主人公は白にピンクのまだらがある飼い犬。アニメの色調はジミー大西の絵を彷彿とさせる原色が基調である。一つの話は五分ほどの短いものだ。今回は、主人公ピンパがインドにゆくお話をみた。

まず、風呂に入ったピンパが頭にタオルを巻いて出てきて、リビングでテレビをみる。手にはオレンジジュース。それをストローで飲む。もう一度確認しておくと、この主人公は犬である。

テレビでは蛇使いが映っているのだけれど、なぜか画面から蛇が出てきてピンパとおしゃべりをする。それで、二人(二匹)でインドにいってみようという話になる。ひじょうにクールな展開である。

そこで、何を思ったか、ピンパはリビングにある絨毯を持って外に出て、絨毯に命令する。

「インドにいくから連れてってくれよ」

これには絨毯も困り顔で(絨毯にも顔がある)、

「ぼくは飛べないよー」

と言う。するとピンパが、

「がんばってよー」

と言う。すると絨毯ががんばって飛び、

「あ、飛べた!」

と言う。ひじょうにクールな展開である。

ピンパと蛇と絨毯はものすごい勢いで空を飛んでインドへ一直線。しかし、途中でヒマラヤ山脈に立ち寄り、そこで一件の小屋を発見する。ピンパがドアをノックする。

「コンコン。開けてよ」

「だめだめ」と、中から返事が返ってくる。

「お外はとっても寒いんだ」

「しょうがないな」と、あっけなくドアを開けてくれる。

ピンパが中に入ると、そこには年老いたマンモスがいた。マンモスは悲しそうにこんなことを言う。

「わしはこんな毛むくじゃらだし、牙もあるし、ひ孫たちにも会いに行けんよ」

それを聞いたピンパ、ひじょうに頼もしい感じで

「ぼくに任せてよ!」

と言う。そして、マンモスの全身の毛をきれいに剃ってしまう。これにはマンモスも大喜びだ。牙に関しては、「とってもかっこいいからいいじゃないか」の一言で解決である。

「それじゃ、ひ孫の像たちに会いに行こう!」

マンモスのひ孫が像だという部分、作者の怖いほどの才能を感じる。

「ひ孫たちはどこかなー?」

蛇とピンパとマンモスが絨毯に乗ってひ孫たちに会いにゆくのだけれど、ここで問題発生。長いあいだ会いにいってないから、マンモスはひ孫たちの居場所を知らないのだ。しかし、そこでピンパが名案を閃く。

「そうだ、コントロールタワーに訊いてみよう!」

最高にクールな展開だ。コントロールタワーはとっても高いから、なんだって見渡せてなんだって知っているはずなのだ。

いざコントロールタワーに聞いてみると、やはり彼は像たちの居場所を知っていて、無事マンモスはひ孫たちに再開する。二頭の小さな像たちはひいお祖父ちゃんに会えたことを喜び、一件落着だ。

「そろそろ帰ろうかな」

とピンパが言う。しかし、蛇はその場に残るという。いったい、ヘビはどこから来てどこへゆくのか。謎である。

絨毯に乗ったピンパは家のあるイタリアまでひとっ飛びだ。

「絨毯くん、家の場所わかる?」
「わかるよー」
「じゃあ着いたら起こしてね」

ピンパはぐっすりと眠り込んでしまう。もともと飛べなかった絨毯を飛ばしてインドまで行かせ、マンモスまで乗せ、帰りは自分は眠り込んでしまうピンパ。もはや鬼だ。

それから、家に到着して飼い主に起こされるところでこのお話はおしまい。

最高にクールなアニメだった。


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この記事へのコメント
ママからメールがきた。

「京都の空に絨毯が飛んでるよ」
Posted by ながさき at 2008年06月06日 16:55
ああ。

京都は毎日青空が見えないくらい飛んでますよ、絨毯。たまにバスタブとかも飛んでます。
Posted by 清水 at 2008年06月06日 22:52
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