2008/04/26

お買い物

テーラージャケットってあるのに、メーガージャケットとかギーガージャケットってないんかな? ないよね? だよねだよね。それって容量少なすぎて、缶コーヒーも入らないもんね。紳士なら、内ポケットに『悪の華』が常識だよね。

さて、きのうは大学で授業があったんだけど、ゴールデン・ウィークを先取りして休みはじめる輩もいて、心持ちキャンパスにいる人数が少なかった。だけど、ぼくはまじめだから、ちゃんと出て、しかる後に休みを迎えるのだ。

それで、今日は自転車に颯爽とまたがって風を切り、京都のおしゃれの発生源である四条や寺町にいってきた。そこでお買い物というわけだ。きょうの日記ではその一部始終を書きたいと思う。微に入り細を穿ち、針小棒大に、破天荒に、書いて以降と思う。誤字だって気にしないほどの腹づもりである。

まずぼくが足を運んだのはジュージヤだった。いや、ジョージアだったかもしれない。とにかくCDやDVDが豊富に取り揃えられているお店だ。そこで店内をぐるりとまわって古典落語のDVD欲しいなー、代書屋おもしろいよなー、とつぶやきながら鳥居みゆきの『ハッピーマンデー』を手に取った。レジに持って行き、ぼくは封筒から3,000円ほどを取り出して購入した。店員が、キチガイを見る目つきで、ぼくを見てきた。きっと、このDVDは、そういうものなのである。

1,500円で叩き売られていた髭男爵のDVDを横目で流し見て、ぼくはJEUGIAを出た。いや、JOGIAだったかもしれない。それは永遠の謎である。

次に向ったのはジュンク堂だ。いや、工藤淳だったかもしれない。待てよ‥‥‥キンカ堂? イトーヨーカ堂? 伊藤洋菓堂? とにかく、本を売っているところだ。

そこで洋書のコーナーを見てみた。だけど、ぼくは探し求めているドイツ語の本はなくて、洋書と言いつつほとんどぜんぶ英語だった。お、おまっ! 洋といえば英語だと思って馬鹿にしやがって畜生! ドイツとかフランスとかイタリアをなめてんのか! 英語圏なんて西洋のごく一部でしかないのに、調子にのりやがって! Mother Fucker!

ぼくは英語が世界の威信言語になっている現状に腹を立て、ジュンク堂を去った。そして、靴を買うためにABCマートに向った。

そこに並べられたるはスニーカーや革靴といった靴の数々。1年半前に買ったたった一足の靴しか持たないぼくには、もう一つの靴が必要なんだ。ふるびたコンバースの靴を靴箱に入れておいたら、湿気のせいでカビが大繁殖してしまったから捨てざるを得なかったし。ぜひとももう一足。

おや、これはイタリア製。残り一足ときた。

「お客さま、よかったら履いてみてください」

女の店員が話しかけてきた。ここで、数年前のぼくだったらたじろいでしまうところだが、今のぼくはもうそんな弱くはない。人とちゃんと話せるんだ。回転寿司に行ったって、自分で注文できるんだ。それくらい大人だ。(回転寿司には、もう何年も行っていないけれど)

「あの、足が24.5cmなんですけど、サイズ合いますかね?」

ぼくはそう告白した。ぼくは足のサイズが24.5しかないからだ。

この小さい足のせいで、靴を探すときには苦労を強いられる。せっかく気に入った靴があっても、「こちら、26以上のサイズしか在庫がないんですよ」などと言われ、裸足で家に帰ったことも一度や二度ではない。神様がなんでも一つ願いを叶えてくれるというのなら、ぼくは足のサイズをあと2cm増やしてもらうだろう。だけど、

「この靴は25.5です。少し大きいですけど、ナカジキを入れれば大丈夫だと思いますよ」

おお、なんと。ぼくの知らないうちに、そんな便利なものが発明されていたとは。ナカジキなるものを使えば、サイズが大きい靴でも履けるというのだ。すばらしいと思わんかね? ムスカ大佐はそう言った。

そうしてナカジキを入れてみると、靴はぼくの足にベストフィットした。「イタリア製の靴はいい」と、イタリア語の先生が言っていたけれど、それはどうやら本当であるようだ。ぼくは、

「この靴ください」

と言った。そして、

「それと、きみのハートも頂けるかな?」

と付け加えた。ぼくの手渡した薔薇の花は彼女の心を揺り動かすかに思えたが、それは幻想であったようで、たった一言、「ただいまソールドアウトの状態です」。

シンデレラを夢見る少女たちが、ABCマートの敷居を跨ぐ。歩道にまで並べられたさまざまな靴には目もくれずに奥に進み、ガラスの靴を求めている。

「すいませーん、ガラスの靴くださーい」

幸せをつかみ取るためには流血すら厭わぬ彼女らの勇気を見よ。ビシッと割れてしまえば床一面が血の海と化するであろうガラスの靴の恐怖。それさえ、彼女らの情熱を鎮火させることはできないのだ。しかし、残念なことに、ABCマートには、ガラスの靴は置いていないのだ。ただ、それだけをここで言っておきたかった。

次に向ったのは洋服屋。洋服屋は、いくつかの店舗を巡ってみた。まず告白しておくと、ぼくが服を買いに行って服を買う確率は極めて低い。2限のあとに友達と学食に行って空席があり、ストレスなく食事を済ませられる確率とおなじくらい低い。

まずSHIPSに入った。店内をキョロキョロした。店員が一カ所に立ち、ぼくを監視していた。たぶん、店の雰囲気にそぐわない人間だから、不審に思ったんだろう。

(こんなおしゃれなお店にこんな囲碁名人みたいなのがくるとは)

ぼくはいくつかの服をただ手垢で汚し、何も買わないままに店を出た。

次にZARAという店をみつけた。入った。けど、MENSは2階であろうと推測してたのに、店内の表示によると2階もWOMENSで3階はKIDSだということで、ぼくは深く恥じ入って店を出た。通りで男がいなかったはずだ。

それから、別のもっと安い店で、ぼくはさんざん迷った挙げ句、グレーのテーラージャケットを買った。いくぶん流行も過ぎ去った観はあるが、買った。しかし、なぜテーラージャケットというのかは分からない。テーラー? リンド・L・テ−ラー。分からない。

あ、そうだ。その前に、錦通りを歩いたんだった。

錦通りっていうのは、新京極のあたりにある通りで、漬物とか魚とか売ってる。すっごい生臭い通りだ。ハードゲイがバイトをしていた店とかがあるのだ。京都といえば錦通りだなんて言われてるけど、ぼくはこの通りが好きになれなかった。ただ、唯一、町家風のカフェっていうのがあって、そこは入ってみたい衝動にかられた。もし彼女が出来て、いっしょに新京極あたりをデートすることになったら、ここに来よう‥‥‥。そんな妄想をしながら、修学旅行生をかき分けて歩いていた。

中学生や高校生って、見ていてとっても「若いなー」って思う。黒髪で、ワックスとかつけてなくて、バッグや靴もそれほど凝っていなくて。ぼくも精神的には中学生や高校生とそれほど違わないといつも思っているんだけど、やっぱり違うのかなって思う。でも、高校生ならぜんぜんありだし、中学生でも大人びてる子ならいいかなって思う。(通報しないでください)

ではまたお会いしましょう。よいゴールデン・ウィークを。
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