2008/02/03

カビとカネ

ぼくはきょうはユニットバスのカビを退治しました。

「広いユニットバスは狭苦しいセパレートの100倍いい」

とは、かの高名な聖アウグスティヌスの言葉ですが(嘘ですよ!)、冬の寒さに涙目祭りを開催している冬生まれのぼくは部屋を締め切りひきこもり。湿気はうわーい! つっめたーい! とばかりに喜び勇んで壁にぴとりぴとりとくっつくので、カビはうっひょおっ! とばかりに喜び、水分という名の少女を抱擁し、幸せな結婚式が催されていたのでした。ぼくの風呂場でっ!

「こーらー、ひとのユニットバスで何やってるぅ!」

幸せな二人に敵意の矢を放たれることもおそれず、ぼくは彼らに注意しました。けど、あいつらはますます愛を育むばかりで、もはや見ておられません。そこでぼくは彼らの息の根を止めるためにルックが開発した大量破壊兵器『ヌメリ&カビ速攻バスター』を取り出してぷしゅうと吹きかけてやったのです。

「う、うぎゃああっ!」

水分を吸収して完全体へと進化しつつあったカビは死にました。死ぬ間際の言葉は、「もっと光りを」でした。南無阿弥陀仏。けど、彼らは心中したも同然です。現代に蘇った曾根崎心中ではありませんか。どうかあの世で幸せになってください。このカビ野郎共。


ところで、この頃とてもお金が欲しいです。いえ、正確には、必要なものや欲しいものがラッシュアワーのごとくぼくの心に押し寄せて来たので、おいおい、ちょ、ちょっと待ってくれよ、そんなにいっぺんに来られても困るってぇの! ぼくの唇は一つしかないんだよ? という状態で、それで、それらの物品を購入する(商品を物々交換で手に入れるかわりに日本銀行券と交換するという便利な行為のこと)ためにお金が必要になったのです。

大学に入ってからというもの、テレビを放棄してアドバタイズメント文明から足を洗ったぼくは物欲などとうの昔のなくなったので、お金なんか棚のガタガタを調整するために四つに折って挟んどくもの、との認識だったのに、ここへきてお金がいるなんてなんたるイロニーでしょうか。

だけど、辞書とか本とかドイツ語の本とかが(カップヌードルの蓋を閉じておくために)欲しいので、お金がいるんです。

だからぼくはお金欲しさに、部屋の外に飛び出したんです。そして、お金がある場所といえばコンビニだ、ということでコンビニに突撃しました。

すみません、お金ください。レジの中にあるんですよねぇ? 見たんですよぼく。それくださいよ。三万円でいいんで。いいじゃないですか紙切れ三枚くらい。それくらい、環境破壊には繋がりませんてば。ませんてばよ。ねぇほら。はやくし「そのバナナを下ろせ! 逮捕する!」

ぼくは両手に手錠をかけられ、パトカーにのせられました。

前にもこんなことがあったような気がするけれど、それは偽りの記憶でしょうか? ああ、人の世は生き難し。これから何日間監獄で鬼のような看守にいびられなけりゃならないんだろ? そしたら、エルビスの監獄ロックでも歌おうかな。フォータンスィントゥザジェイルハウルロックッ! ロロロロロロウッ! それとも、フォーク一つをこっそりくすねて、ポスターに隠した壁を毎日せっせと掘り進めて脱獄し、ショーシャンクの空にキスをしようか!?

さて、シャバに戻ったところで再びお金の問題。まあ、しばらく待てば最近はじめた家庭教師の報酬として莫大な富がぼくの懐に転がり込むのですが、それまでは貧乏なんです。だから、金持ちの未亡人と結婚しようと思ったのですが、知人にそのような未亡人がいないため断念。結局、しばらく待つしかなさそうです。

金持ちの未亡人がいたら、ぼくに紹介してください。



要点:風呂のカビを掃除した。あと、お金欲しい。
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