2009/01/28

意外と家父長的

イタリア語の試験で出された問題文がおもしろかった。

それはだいたい、こんな話だった。

昔々あるところに、聖ヨセフの熱心な信者がいた。ヨセフというのは、あの大工の、イエス・キリストの父親だ。

この信者の男が死んだとき、天国の入り口のところで、門番をやってる聖ペテロにこう言われた。

「あんたを天国に入れてやるわけにはいかない。だって、ヨセフの他の聖者には祈りを捧げなかったし、いい行いもしてこなかったんだから」

すると、ヨセフ命の男は言った。

「で、でも、せめてヨセフ様に会わせてください!」

すると、ペテロはしぶしぶヨセフを探しに行き、ヨセフを連れてきた。ヨセフは信者の男に会って、天国に入れてやろうとした。すると男は、

「い、イヤ、だめなんです。ペテロさんが、だめと言ったもので‥‥‥」

これを聞いたヨセフは激怒。ペテロにこう言い放った。

「こんのやろう! もしお前がこの信者を天国に入れてやらないと言うんだったら、おれは女房のマリアとせがれのイエスを連れてここを出て、天国の場所を移転させてやるぞ!」

聖母マリアと主イエスの陰に隠れてめだたない父ヨセフだけれど、実はこんな、父親らしい男だったのである。天国移転のときの光景は目の前に浮かぶようだ。

「おい、お前ら、天国の場所を別のとこへうつすからついてこい!」

「父さん、どうしたんだ急に? そんなかんたんに天国を移動させられるわけないだろ?」

「父親に口答えするな! お前、ちょっとちやほやされてるからって調子にのるなよ!」

「あなた、やめてください。ちょっと落着いて!」

「マリア、お前まで口答えするのか? 女房は黙って亭主についれくればいいんだ。行くぞ!」

主イエスと聖母マリアを黙らせるヨセフ。なんて力強いんだろう。


私も、もしクリスチャンになるなら、ヨセフにだけは余分に祈りを捧げようと思う。
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