2008/12/03

燃え尽きた

卒業論文が、完成した。

その瞬間、ファンファーレが鳴り響いた。通りを紙吹雪が埋め尽くした。花火が打ち上げられた。ちょうだのパレードが行進してゆく。すべては、卒論完成を祝うためである。

そのようなお祭り騒ぎは私の頭の中だけで起こったことなのだが、とにかく数ヶ月を費やした戦いが一つの終焉を迎えたのである。

卒論──それはほとんどの大学生に課せられる最終試練。幾多の戦士たちがこのモンスターに挑戦して、苦戦し、負傷し、あるものは惨敗を喫して卒業の資格を得られず、またあるものは盗作に走って教授の怒りの鉄槌を受けたという。

あれは一週間前。私はようやく論文を書きはじめた。文献を読みはじめたのは今年のはじめまでさかのぼるが、執筆開始はわずか七日前であった。

それから、さまざまな困難が私を見舞った。

「これは重要な問題なのに、まだ考えが詰められてない」
「読み返してみたら前後のつながりが曖昧じゃないか」
「構想してたことはぜんぶ書いたのに、まだ12,000字しかいってない」
「もっと詳細に書いて、水増ししないと‥‥‥」
「註の付け方はこれでいいんだろうか?」
「やばい、逆に書きすぎた!」

などなど。

けど、そんな戦いももう終った。いまや私の頭髪はすべて真っ白になり、肌はかさかさになり、杖なしでは立つこともままならず、キーボードさえ叩くのが困難である(ここまで書くのに5時間かかった)。

この調子では私の命はクリスマスまで持つかどうかであろうが、それで構わないのである。なにしろ、卒業論文が完成したのだから。

清水死すとも、卒論死せず。

これまで、ほんとうにありがとうございました。
この記事へのコメント
私は貴方へのラブレターを書き上げたわ!!
でも締め切りには間に合ったかしら?
心配だわ!!
Posted by スィニョリータ at 2008年12月05日 22:34
スィニョリータ、きみがラブレターを書いてくれるなんて、先月女の子にフラレタぼくにはとっても嬉しいよ。きみのラブレターが、恋にヤブレタぼくの心を癒してくれるはずだね‥‥‥。

卒論の締め切りは今月の24日さ。まだだいぶ時間はあるんだ。教授に見せて手直ししてもらわなきゃならないからね。だけど、聞いてくれよ。きょうゼミに原稿を持って行ったら教授は眼を通すことさえなかったよ。お菓子を食べて帰ってきただけさ。放任主義、ここに極まれり。

24日に卒論を提出したら、ぼくもきみにラブレターを書くよ。プレデターをプレゼントするよ。そして、クーデターを起こすんだ‥‥‥。
Posted by 清水 at 2008年12月06日 00:14
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