2008/10/29

聖少女領域へ

風邪の治りかけとなった今日、それでもまだ風邪ライフを満喫しようと、だらだら過ごすことにした。そしたら、おあつらえ向きに水曜唯一の授業が先生の「病気」による休講。私はサイフをひっつかんで外へ出た。漫画を買いに行くためである。

私は中古書店に入った。すると、そこには平日の昼過ぎだというのにぱらぱらと人がいた。

(まったく、平日の真っ昼間に漫画を買いにくるなんて、どんな人たちなんだろう?)

私は心の中で呟いた。『翠山ポリスギャング』をぱらぱらとめくりながら呟いた。そのときは自分もまったく同じ人種だということに気づいていなかったのだ。

漫画の棚をまわってみたが、しかし、これといって読みたい本が見つからない。好きな作家の漫画はもうほとんど読んでしまったからだ。『ジョジョの奇妙な冒険』も『ハンター×ハンター』も『ボンボン坂高校演劇部』も『ノックアウトまさとめ』も『サクラテツ対話編』も‥‥‥。

そこで、昨日足を踏み込んだ少女漫画という領域、名づけて「聖少女領域」に突入することにした。

そこは、ピンク色だった。

なぜだろう? 少年漫画、青年漫画の背表紙はそれぞれ違う色で、統一感などカケラもないというのに、少女漫画は示し合わせたかのようにピンク一色なのである。しかも、その数たるや、男向け漫画に勝るとも劣らな‥‥‥いや、たぶん、勝っている!

(もしやここは‥‥‥すべての少女たちの原風景‥‥‥)

私はむかしから、少女漫画の存在を知っていたはずだ。それはいつだってそばにあった。本屋に行けばイヤでも目に入ってきていた。小さい頃は妹が読んでた『りぼん』だかなんかをこっそり読んでたこともある。日曜の朝はしっかり『マーマレード・ボーイ』をみてた。けど、その重要性に、今まで気づかなかった。

(ここは、女の子の原風景なんだ!)

私はとりあえず、目についた少女漫画の一巻をいくつかかごに入れた。それは少女漫画というフロンティア、名づけて聖少女領域に旅立つための地図になるはずである。このグランドラインを旅し、恋人という一つながりの秘宝を手にするためのログポースなのである。

「1,450円になります」

研修生、と書かれたネームプレートをつけたイケメン店員が漫画を袋に入れてくれる。このとき、すでに彼の後ろ側には雪の結晶みたいなものが見えた。胸が「トクン」と震えた。

買った少女漫画は以下の通り。(すべて一巻のみ)

『花より男子』
『高校デビュー』
『きみはペット』
『ライフ』
『砂時計』

すでにぜんぶ読んだが、最後の一つ以外はかなりおもしろかった。これでだいぶ女心がわかってきたような気がする。今分かっていることで女心をくすぐる法則をあげるなら、

1、イヤな男 or 冷たい男と思わせておいてときどきやさしくする。
2、いざというときクサいセリフを真顔で言う。
3、何度か偶然の出会いをする。
4、イケメンである。

といったところだろうか。1つ目は「ギャップのある男はモテる」という噂にも一致するし、3つ目は「頻繁に顔を見る人には好意を持ちやすい」という心理学科のY教授の言葉に合致する。4つ目のは頭蓋骨を移植するしか手がないので諦めるとしても、上の3つは努力次第でなんとかなりそうだ。

また、上記以外にも特例的なものとしていくつかの方法を発見した。一つは不意にキスをするという方法である。これはきのう借りてきた『好きっていいなよ。』で実践され、功を奏していたやり方である。が、私がこれをやるとおそらく刑事事件に発展するのでやめておこうと思う。イケメンという資格がない場合、これは罪に問われるのである。

まだ「少女漫画に学ぶ恋愛術」の研究ははじまったばかりであるが、いつかこれをまとまった形にして彼女をゲットし、あわよくば本を書いてモテない男たちのバイブルとして出版したい。

以上、平日昼間から少女漫画を読みあさる23歳男性の日記でした。
この記事へのコメント
エッチな本でも表紙を上にしてレジに出しますが、少女漫画は裏っかえしにしてしまいます。
Posted by rion at 2008年10月30日 21:01
ぼくは堂々と少女漫画を借ります。「我こそオトメンなり」と言わんばかりの威風堂々たる態度でレジに臨みます。エッチな本はたまに欲しくなりますがほとんど買ったことありません。
Posted by 清水 at 2008年10月31日 00:09
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