2008/10/18

動物

今回も事情によりmixiの日記からの転載となります。脳内同居人である岬ちゃんと私のかけあいをお楽しみください。そしてこういう日記を友人らに恥じることなく公開している私の状況を想像してお楽しみください。


「岬ちゃん」

「なぁに、清水くん?」

「院試も終って、この前の金曜にゼミ発表も無事終えて‥‥‥あとは死ぬのを待つだけだね。もはやなにも、やり残したことはないし」

「ちょちょちょちょっと清水くん!? 死ぬのを待つだけだなんて、そんなことないわ。仮に70まで生きるとしたら、残り47年ずっと待ちっぱなしってことよ?」

「いいさ。おれは47年間待ち続けて、将来は待ち合わせ場所になるんだ。第二のハチ公になるんだ。ハチ公兄さんみたいな、人気者になるんだ」

「だめだめ! ダメ、ゼッタイ! それに、やり残したことなんてたくさんあるじゃないの。卒論も本編はまだ書いてないし、大富豪になってモナコでスーパーカーをコレクションして過ごすという夢も叶ってないし、奨学金の返済も残っているわ!」

「最後の一つを聞いて余計にやる気がなくなってきたよ。もうどうでもいいさ。」

ふわぁ。

すると、清水くんは虚ろな表情で宙を見つめ、アホみたいにぽっかり開けた口から小さい清水くんが‥‥‥魂が! 出かかってきたのです!

「お願い清水くん、呼吸をして! 生理機能まで停止させてはだめ! 空気を吸って魂を戻すのよ!」

それでも清水くんは反応せず、魂の方は外界をじろじろと見回し、出てしまっていいものかどうか迷っているようでした。こいつを外に出させてはだめなのです! わたしは拳をグッと握りしめました。

「魂さん、それ以上外に出てきたらどうなるか、分かってるわね?」

あたしが魂を脅迫すると、臆病なあいつはビクッと体を震わせて清水くんの喉の奥へと戻ってゆきました。さすが、清水くんの魂だけあってチキンです。肝っ玉の小さなやつです。

それから、清水くんが気を取り戻して生体としての活動を続けてくれたのはいいのですが、心は死んだままです。軽い燃え尽き症候群にかかっているようなのです。

「岬ちゃん、おれは受験勉強をする前なにをしていたんだっけか?」

「えっと、ジャンプを読んだり、ネットで動画をみたり、ネットでブログをみたり、ネットでラジオを聞いたり‥‥‥だったかしら? あの頃はまだわたしも清水くんとそれほど親しくなかったから、よく分からないわ」

「そっかぁ‥‥‥」

これはいけません。清水くんの生きる力がぐんぐんうなぎ下がりに低下しています。これもニッポンの教育がもたらした弊害なのでしょうか。戦後教育の過ちが、この人をこんなにだめにしてしまったのでしょうか。ああ、なんということなの! 文科省のバカ! 自民党のアホ!

はぁ‥‥‥だけど、ガバメントに文句をつけてみても、あたしの叫びは古都の闇夜に吸い込まれてゆくばかり‥‥‥。ここはひとつ、あたしがなんとかしないと!

「ねぇ、清水くん。カバって知ってる?」

「カバ‥‥‥ヒパパタマスのことかい?」

「そうよ。そのヒパパタマスってね、なんとあの体格で時速80キロで走るのよ! すごいと思わない? しかも水の中でも泳げるの。まるで水陸両用戦車よね」

「そ、それはすごいね。カバが80キロで‥‥‥」

「それと、ライオンって知ってる?」

「ライオン‥‥‥。ああ、あの伝説上の生き物だろ?」

「ライオンはなんと、実在するのよ」

「!」

「あとねあとね、キリンって、知ってるわよね?」

「も、もちろん。首が長いポケモンだろ?」

「キリンはポケモンのキャラクターじゃなくて、実在するのよ!」

「!!」

「どう、興味が湧いてきたでしょう? 見てみたくなったでしょう?」

「うん! まさか、ライオンやキリンがこの世にほんとうに存在するものだったなんて思いもよらなかったよ! 一生に一度は見てみたいなぁ‥‥‥。だけど、どうせ日本にはいないんだろ?」

「野性のやつはいないわ。けど、日本には動物園というところがあって、そこに捕まえたやつがいるの! しかも、一般人もいくらかのお金を払えば見れるのよ!」

「やった! じゃあ観に行こう! すぐにも観に行こう! 神話の動物ライオンと、クビナガポケモンのキリンを!!」

こうして、あたしは清水くんに生きる意欲を出させることに成功したのでした。さて、いつ清水くんを動物園に連れて行こうかしら‥‥‥?

この記事へのコメント
清水さんは、動物が見たいんですね。

女性の中には岬さんみたいな優しい子ばっかじゃなくて、
『動物が見たいの?動物園なぞ行かずとも、鏡をご覧なさい!豚が見えるわよ!!』
なんて酷いことをいう方もいるらしいです。

そんな女性、清水さんはどう思いますか?
Posted by ながさき at 2008年10月22日 23:04
世の中には岬さんみたいな優しい女性ばっかじゃないですよね。

『うん?動物が見たいの?じゃあ、鏡をご覧!
豚さんがいるわよぉ〜!うん?もっと言って欲しいのかい?うん?うん?』

そんな事を言う、酷い女性もいると聞きます。

清水さんとしては、そんな酷い女性がいたらどう思いますか?
Posted by ながさき at 2008年10月23日 13:51
微妙に二重投稿になってしまったようですね! Seesaaを恨んでください。

ぼくはどっちかと言うとそういうSっ気のある女性の方が好みです。綾波レイよりアスカです!

「あんたバカぁ?」

って言って欲しい! 豚よばわりされたいブヒッ!
Posted by 清水 at 2008年10月23日 21:14
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