2008/09/06

ドーナツが好き

家庭教師の生徒に、頻繁にキャンセルをされている。

これほど度重なるキャンセルを受けては、私も黙っているわけにはいかない。こちらは金を稼ぐために働かねばならないのである。賃金がなければ生活できない、そういう資本主義の奴隷なのである。

「いくら部活で忙しいからって、家庭教師をキャンセルすることは許さんぞ!」

私は携帯に向って叫んだ。ディスプレイには生徒からのメールが表示されている。通話は‥‥‥無論繋がっていない。

それから、今日は個別の塾講師の仕事があった。

私は授業開始2時間前に塾の近くまでゆき、ミスタードーナツに入った。ドーナツ3つとコーラを頼んだ。

隣に座った主婦ふたりの話に耳を傾けながら、ドーナツを一つ二つと食べる。甘いものは最高である。主婦たちは自分たちの体型の話をしていた。むかしは細かったが、いまは丸太のような胴であると言っていた。ダイエットをしなければと言っていた。(ならばここへ来るな!)心の中で一喝してやった。

私は3つのドーナツを食べ終えると、胃の中で食べたドーナツを鎖状に復元して楽しみつつ本を読んだ。家や図書館ではなく、こういうファーストフード店という資本主義社会における精神的退廃の権化のような世紀末的で絶望的なハリボテ的飲食店で読む本はまた格別である。(ミスタードーナツは大好きだ)

居座ること2時間、私は店を出て塾に向った。

「こんにちは、お疲れさまです」
「清水先生‥‥‥きょうは生徒が別の教科をやるということでキャンセルするって留守電に入れたんですけど」

携帯の履歴をチェックするが、塾からの着信はない。

「留守電、入ってませんけど」
「それじゃまちがえて他の携帯にかけちゃったのかなぁ」

私はまたしてもキャンセルの仕打ちを受けることになった。私の二時間前行動は水の泡である。率直に言って、かけ間違えた塾のあの事務員は(以下自粛)。

金のために働こうとしているのに、それすら頻繁に断られ給料の減る不安定なアルバイトという立場。この世の中はドーナツと違って甘くはないが、私の心の真ん中にはぽっかりと穴が開いている。この心のドーナツを鎖状につなげて穴を埋めあえる人を、私は待っている。
この記事へのコメント
わ、私が悪かったわ。

しかもワザとなの。

どうしても、どうしても貴方からお仕置きされたかったの!!
Posted by かけ間違えた塾のあの事務員(長崎市出身) at 2008年09月06日 14:02
へへ、その歳でそんな願望を持ってたとは、驚きだぜ。

それじゃ、こいつを喰らえ!

『無断退職』!!
Posted by 清水 at 2008年09月07日 01:44
コメントのノリが素敵すぎます・・・
ミスタードーナツではドーナツ3つ頼んで甘い2、辛いor甘くない1の頼み方がベストだと思うんだ!
Posted by キイチ at 2008年09月08日 17:50
まさにこの日は甘いの2、そうじゃないの1でした。お昼として食したのでそれがベストであったと思います。ただ、コーラは失敗でした。甘くないコーヒーとかにすればよかった‥‥‥。

当ブログには長崎の方がよくコメントをくれます。
Posted by 清水 at 2008年09月08日 23:27
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。