2008/08/03

NHKの話

『N・H・Kにようこそ!』というアニメを観た。

これはひきこもりの佐藤くんを主人公とした青春恋愛コメディーとでもいうべきアニメであり、ひきこもり体質のぼくにはハードど真ん中に命中する作品である。実際、きょうは文字通り朝から晩まで全24話を連続してずっと観てた。もはやぼくが佐藤くんである。

佐藤くんは大学一年の夏にひきこもりはじめ、22歳で除籍処分の憂き目にあってる。それに引き比べ、ぼくはおおむね順調に大学に通い、あと半年で卒業だ。まあ、まだ卒業後の進路が確定してないことに目をつぶったとしても、ぼくの方が佐藤くんよりはマシである。

けど、ひきこもりの佐藤くんに、憧れる気持ちがなくもない。

ひきこもり──それは、青春だ。これは断言してもいいと思っている。ひきこもりは、青春である。ぐだぐだと悩み、何も出来ず、時間だけがいたずらに過ぎて、単調な日々が延々と続いてゆく‥‥‥それは、ただの不毛な時間なんじゃなくて、立派な大人になるためのモラトリアムなんだ。もちろん、立派な大人ってもんになれるかどうか分からない。けど、そういう不安定な時期を経験するからこそ、人間はほんとうに成長できるんだと思う。

ぼくはもうひきこもりって感じでもなくて、他人としゃべるのにも慣れて、社会のこともいくらか分かってきて、毎日外出するような非ひきこもりである。だから──だけど──ひきこもっている佐藤くんに、ちょっとした憧れを感じるのだ。

きょうは夕方、一度外出した。そのとき、一人のおばさんに声をかけられた。

「すみません、何号室の方ですか?」
「110×号室ですが」
「NHKのものなんですが、受信料の件でうかがいました」

もう、何度目だろうか。ぼくはテレビを持っていないのだと、毎度毎度、再三再四言っているのだ。『N・H・Kにようこそ!』は好きだけれど、NHK(日本放送協会)はお断りである。
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