2008/06/26

ドリアン・グレイ

今日は楽しい一日であった。たぶん、久しぶりにいい小説に出会えたからだろう。もしくは躁鬱病でいうところの躁状態だからだろう。

火曜日にワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を買った。それからきょうまで、ドリアン・グレイの虜である。しかし、いよいよ物語はクライマックスへ‥‥‥。美しい青年ドリアン・グレイの魂が封じ込められた絵は、彼が犯した罪によってどんどん醜悪になり、ついに殺人にまで手を染めた彼は精神的に追いつめられてゆく‥‥‥。

おもしろい小説をお探しの方はぜひ読んだらいいと思う。光文社の古典新訳が出ているから。それと、ネタばれになるから、これから読むという人は上の段落を読まない方がいいだろう。

今日、学校での用を済ませると、ぼくはこの頃お気に入りのスタバにいった。スタバでパスタを食べた。いや、パスタは食べなかった。コーヒーを飲んだ。

この店にはいつもだいたい女子高生と外国人がいる。その他は大学生とよく分からない大人たちだ。ぼくはきょうは女子高生と外国の女性にはさまれてご機嫌であった。できるなら外国人のミスに声をかけて、日本語とかを教えたり英語とかを教えてもらったりしたいくらいだ。(しかしチキンなのでできない)

それと、近くの席に風変わりな男と女がいた。男は30代中盤くらい、女はもう少し若いようにみえた。男はやけにキザで、バブル期のテレビドラマに出てきそうな雰囲気であった。紙を見ながら得意げに女性に何か教えていた。

「うん、ここはもう少し論点を明確にして‥‥‥というか、刺激的な内容にできると思うな。あと、主語がわかりにくいね。ここの『決して』の使い方が‥‥‥」ということであった。

ときどき「普遍性」とか「自己という概念」という単語が男の口から飛び出していたからたぶん哲学の話題で、とても興味をそそられたけれど、8:2で女子高生に注意がいってたので詳しいテーマまでは分からなかった。

ぼくの右隣でその女子高生は勉強をしていたのだけれど、実際、もし右手で本を、左手でコーヒーを持ってなければすぐさま抱きついていただろう。唇がコーヒーで火傷していなかったらキスしていただろう。ドリアン・グレイとスターバックスに、しぶしぶながらも感謝の意を表したい。

ところで、『ドリアン・グレイの肖像』という小説は、さいごには主人公ドリアンが自分の魂が封じ込められた肖像画をナイフで突き刺し、なぜか自分が死んでしまうというオチである。

日記のオチが思いつかないから小説をオチを書いた。これでがまんしてもらいたい。
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