2008/06/22

失われた職を求めて

職を失ってはや二ヶ月。失業手当も出ない大学生の身としては、そろそろ職を探さないとやばい。もはや家庭教師の生徒が見つかるのを待ってるわけにもいかないのだ。

けど、サービス業はあまりやりたくない。「いらっしゃいませ」と言おうとすると「いらっちゃいまちぇ」になってしまうからだ。店員として働くとロリキャラになるという、困った持病があるのである。アイスコーヒー一つ運ぶのにも、よろよろしながら「よいしょ、よいしょ」といったありさまである。

それなら、力仕事はどうだろう。この場合はロリにはならない。しかし、ラッコの本能に火がついて、こんどは別の不都合が生じる。

ぼくの曾爺さんはラッコに似ている娘に恋をして、結婚を認めてくれない家族の意見を押し切ってそのラッコ似の娘と駆け落ちをしたのだが、いざよく見てみるとその娘は人間に似たラッコであったことが判明した。という話を、小さい頃水槽に浮かぶ爺さんに聞いたことがあるが、そのラッコの血が騒ぐのである。ダンボールを運ぼうにも、お腹の上でべこべこに叩いてしまってすべて台無しにしてしまうのだ。

それなら接客以外の仕事、たとえば大学の食堂の調理なんかはどうだろうと考えたが、ぼくは食いしん坊なので料理をぜんぶ食べちゃうからだめなのだ。よしんば食べるのを我慢したとしても、溢れ出すよだれでご飯がべちゃべちゃになってしまう。きっとすぐに首だろう。

こうやってさまざまな選択肢を考慮してみた結果、塾の講師がいいんじゃないかと思った。それならばいずれの癖も出ないから大丈夫だ。セクハラだって我慢する。ただ、子どもに勉強を教えるとついつい子どもの鼻の穴にシャーペンをつっこみたくなるという癖はあるが、それならペンの尖ってる方を上に向けないよう注意すれば正味問題ない。

とりあえず塾講師がベストの選択ではないか、ということにはなったが、ぼくはバイトをやりたくないのだ。それに、そもそもやる気がない。願い下げである。娘を人質に取られてもやりたくない。

ぼくは、夫に愛想を尽かした金持ちの人妻を探しに旅に出る。

この記事へのコメント
フランソア喫茶室の魔女さんが旦那に愛想を尽かせたらしく、欲求不満らしいです。

検討されてみてはいかがでしょうか?
Posted by ながさき at 2008年06月25日 23:22
((;゜Д゜))))
Posted by 清水 at 2008年06月26日 22:21
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。