2008/09/02

私の生きる目的

mixiのニュースで、こんな記事を見た。

「福田首相が辞任表明」

なんと、内閣総理大臣が、二人続けて任期中にその職を放り出すという異常事態‥‥‥。日本はもはや、船頭のいない泥舟である。

こんなに希望が持てない国ならば、もう、死んだ方がいいのではないか、と思った。こんな世の中は、生きるに値しないのではないか。

次のニュース。

「漫画『ハンター×ハンター』が10月から連載再開」

やっぱり、生きよう。

そう、思った。

2008/09/06

ドーナツが好き

家庭教師の生徒に、頻繁にキャンセルをされている。

これほど度重なるキャンセルを受けては、私も黙っているわけにはいかない。こちらは金を稼ぐために働かねばならないのである。賃金がなければ生活できない、そういう資本主義の奴隷なのである。

「いくら部活で忙しいからって、家庭教師をキャンセルすることは許さんぞ!」

私は携帯に向って叫んだ。ディスプレイには生徒からのメールが表示されている。通話は‥‥‥無論繋がっていない。

それから、今日は個別の塾講師の仕事があった。

私は授業開始2時間前に塾の近くまでゆき、ミスタードーナツに入った。ドーナツ3つとコーラを頼んだ。

隣に座った主婦ふたりの話に耳を傾けながら、ドーナツを一つ二つと食べる。甘いものは最高である。主婦たちは自分たちの体型の話をしていた。むかしは細かったが、いまは丸太のような胴であると言っていた。ダイエットをしなければと言っていた。(ならばここへ来るな!)心の中で一喝してやった。

私は3つのドーナツを食べ終えると、胃の中で食べたドーナツを鎖状に復元して楽しみつつ本を読んだ。家や図書館ではなく、こういうファーストフード店という資本主義社会における精神的退廃の権化のような世紀末的で絶望的なハリボテ的飲食店で読む本はまた格別である。(ミスタードーナツは大好きだ)

居座ること2時間、私は店を出て塾に向った。

「こんにちは、お疲れさまです」
「清水先生‥‥‥きょうは生徒が別の教科をやるということでキャンセルするって留守電に入れたんですけど」

携帯の履歴をチェックするが、塾からの着信はない。

「留守電、入ってませんけど」
「それじゃまちがえて他の携帯にかけちゃったのかなぁ」

私はまたしてもキャンセルの仕打ちを受けることになった。私の二時間前行動は水の泡である。率直に言って、かけ間違えた塾のあの事務員は(以下自粛)。

金のために働こうとしているのに、それすら頻繁に断られ給料の減る不安定なアルバイトという立場。この世の中はドーナツと違って甘くはないが、私の心の真ん中にはぽっかりと穴が開いている。この心のドーナツを鎖状につなげて穴を埋めあえる人を、私は待っている。

2008/09/12

パリジェンヌに憧れて

だんだん秋めいてきた今日この頃ですが、みなさまお元気でしょうか? 清水くんはここ数日めっきり元気がなくなってしまいました。どうしたのでしょう? 試験が近づいてナーバスになっているのかもしれません。

あ、申し遅れました。あたしは清水くんの同居人の「岬」って言います。以前に少しだけこのブログに書かせてもらったこともあるんですが、今日の日記は久々に清水くんに代わってあたしが代筆したいと思います。

今日のお昼過ぎのことだったのですが、清水くんは急にトンチンカンなことを言い出したんです。

「岬ちゃん。俺、パリジェンヌを彼女にするよ」

この発言にはびっくり仰天してしまいました。とうとうプレッシャーで頭がふれてしまったのかもしれません。

「何を言ってるの。さあ、今日も、レッツゴートゥー図書館よ!」

「いや、パリからの留学生がうちの大学にやってくるんだ。それを出迎えて、おびき寄せて、パクッといってやろうって寸法さ」

「そ、そんなの無謀すぎるわ! 日本人男性は世界でもっとも人気がないのよ。そしてあなたは日本人男性の中でももっとも人気がない部類に入るのよ。恋愛格差社会におけるニートなの。それに、相手はパリジェンヌ。そんなの、ミジンコがティラノサウルスに挑むくらい無謀だわ! 存在を認識してもらえるかさえ疑問だわ!」

「やってみなきゃわからないさ」

ああ、いったい清水くんの自信はどこから湧いてくるのでしょう。日本人ともまともにしゃべれない人が、見つめ合わなくても素直におしゃべりできない人が、どうして外国人を口説けるでしょうか?

あたしはテーブルの上に無造作に置かれたプリントを見つめてみました。すると、赤いマーカーが引かれた部分には、学校がパリで、国籍がポーランドと書かれていました。

た、たいへんっ! 相手はポーランド出身のパリ在住の人よ! ぜったい国際派で教養人のお嬢様だわ! もしかしたらどこかの王族の家系かもしれないわ!  少なくともご両親には貴族に違いないわ!

「し、清水くん? いったいその子と何語でしゃべるつもりなの?」

「え、まあ、日本語かな。日本にくるんだから、少しくらいできるはずさ。だめなら、英語でなんとかするよ」

それから、清水くんは大学へと出かけてゆきました。だけど、あたしは心配でたまらなかったので、居ても立ってもいられず、帽子をつかみ取って目深に被り、サングラスをして家を飛び出しました。尾行作戦の開始です。

清水くんが通っている大学のキャンパスまで来ました。清水くんはよろよろとした足取りで門をくぐってゆきます。ここは前にもなんどか来たことはあるのですが、おしゃれで美しい建物がいっぱい立ち並んでいます。そこには青春を謳歌する大学生たちがぽつりぽつりと歩いていたのでした。清水くんは、学生たちのあいだを幽霊のような足取りで歩き、とある建物に入ってゆきました。

それから、建物の入り口で清水くんが出てくるのをしばし待ち伏せしていたのですが、な、なんと! 清水くんが日本人女性と連れ立って出てきました。どういうことなのでしょうか。ターゲットは外国人だったはず!

けど、それから清水くんとその女性は最寄り駅へと向いました。

(そ、そうか。これから二人で出迎えにいくのね!)

あたしは地下鉄の電車内で人ごみに紛れ、彼らの背後に近づき、おしゃべりを盗み聞きしてましたが、二人とも敬語だったのでどうやら初対面のようです。見ると、清水くんが緊張しているのがわかります。声がいつもと違うのです。もともと初対面の人間が苦手で、しかも図書館で二ヶ月近く哲学の本に浸して暗所栽培された彼の対人スキルは臨界値ギリギリまで低下しているに違いありません。

(がんばって清水くん! パリジェンヌなんか狙うことはないんだわ! その日本人の女の子で十分よ。がんばっておしゃべるするのよ。ほ、ほら、間が出来てるわ。なにか、とっても楽しいおしゃべりをしてあげなさい! そしたらきっと、イチコロなのよ!)

あたしは草葉の陰から清水くんを応援しました。けど、彼は、ようやく思い切って口を開いたと思ったら「実家はどこですか?」「何語を勉強してるんですか?」と、そんな当たり障りのないことばかり聞いています。

(何をしてるの清水くん! それじゃ初級英会話の日本語訳じゃないの!)

そうこうしているうちに、京都駅のメインゲートに到着です。

(そ、そうだ! 今のうちにその日本人女性にメアドを聞くのよ! ほら、そこだ! やれっ! ‥‥‥やらない‥‥‥)

相も変わらず、彼らは初対面の大学生の典型的なやりとりをしていました。ああ、そんなことだから「真面目」だの「ふつう」だの「静か」だのと言われてしまうのです。彼はこれらの言葉の真の意味が分かっているのでしょうか? これは要するに「おもしろくない」「魅力がない」「ネクラ、っていうかもうキモイし死ね」という意味に他ならないのです!

数分後、ぎくしゃくした会話を続ける二人の目の前に、大きな荷物を持った外国人の女性が現れました。きっとあれが例のパリジェンヌなのです。

だけど、なんということでしょう! 彼女は外国の映画で見たようなきれいな女性でした。それに、清水くんより背が高いのです。準備万端で底の厚い靴を履いていった清水くんより、10センチほど高いのです。ああ、やっぱりミジンコとティラノなんだわ!

あたしはなおも、三人のあとをつけました。地下鉄で電車を待っているときには、彼らの話に耳を傾けていました。けど、どうやらあのパリジェンヌは日本語があまりできないようです。ずっと、英語で会話をしています。

(ああ、清水くんが、会話について行けてないわ!)

そう、日本人女性とパリジェンヌは流暢に会話をしているのですが、明らかに清水くんの口数が少ないのです。顔には恐怖の色が浮かんでいます。今にもバタンキューと倒れてしまいそうな雰囲気です。まったく、言わんこっちゃない。

これはあとで聞いた話なのですが、パリジェンヌはもちろん母国語のように英語を話せるし(彼女はなんと、ポーランド語、フランス語、チェコ語、英語がしゃべれるのです!)、日本人の女性も10ヶ月ほどカナダに留学していたらしいんです。それに引き比べ、清水くんは英語圏留学の経験もないクズなんです! TOEICが600点弱のゴミなんです! その差は歴然!

「わ、わっとらんぐえっじ、どぅーゆーすぴーく?」

清水くんはありったけの英語知識を駆使してしゃべっていましたが、やはり思うようにいかないようです。いろいろな必要事項の説明は、とうとう日本人女性に頼ってばかりになっていました。ほら、とうとうパリジェンヌも、女性の方にばかり話しかけるようになっています!

(もうやめてあげてっ! 清水くんの残りライフはとっくにゼロよ!)

いくら心の中で叫んでも、彼女たちには届きません。

ああ、それに‥‥‥なんということでしょう。あたしは、気づいてしまったのです。パリジェンヌの左手薬指に光る、指輪の存在に‥‥‥。

あたしはもう、それ以上、清水くんの惨めな姿を見るのに耐えられなかったので、涙をこらえ、一足先に部屋に帰ってしまいました。

(清水くん、命だけは無事で帰ってきてね‥‥‥)



夜、もう七時を過ぎていました。

清水くんが憔悴しきった表情で、玄関のドアを開けて帰ってきました。

「お、お帰り! どうだった? ちゃんとお出迎えはできたかしら?」

「ああ、それは、問題なかったよ。だけど、『パリジェンヌを恋人にしよう計画』は、もう中止だ」

「そ、そうよね! やっぱりターゲットは日本人にすべきだわ。目には目を、日本人には日本人を! 大和撫子万歳!」

「その子‥‥‥もう、婚約してたんだ‥‥‥。来年帰国して学校を卒業したら、結婚するんだってさ」

「そうなの‥‥‥でも、きっと、これは神様のお告げなんだわ。清水くんにはパリジェンヌなんか似合わないのよ。あんな女のことはセーヌ川に流して忘れるのよ。だって、前言ってたじゃないの。清水くんはドイツが好きだって。きっと、ドイツ人の生まれ変わりなんだって。血液の代わりにビールとソーセージの肉汁がからだ中を流れているって。ドイツとフランスは犬猿の仲なのよ。だから、パリジェンヌとは相性が悪いのよ。それに、もし清水くんがよければ、あたしが‥‥‥」

ふと顔を上げると、清水くんはもう目の前にはおらず、寂しげな背中を向けて、部屋の隅の机でノートパソコンに向っていました。肩越しに覗き込んでみると、ニコニコ動画でテレビゲームの実況中継を見ているようでした。

「ああ‥‥‥ガーネット姫‥‥‥かわいいよ‥‥‥」

こんどは、ゲームのヒロインを恋人にすると言い出すかもしれません。

2008/09/15

おっぱいについてのレポート

私はときどき、おっぱいについて考える。

おっぱい。それは神秘的な二つの膨らみだ。

私はある人を男性か女性か判断する場合、まずおっぱいがあるかどうかを確認することにしている。たいてい、おっぱいがあれば女性である。これほどに分かりやすい判断基準は他にない。

だが、なぜ女性の胸は膨らんでいるのか。これは大きな疑問である。今世紀までついに解かれ得なかった、人類が抱える大問題である。

これについて、私は数年前、わらび餅説に傾いたことがあった。そう、あの胸の二つの膨らみはわらび餅なのではないか、というものだ。女性は甘いものが好きである。きっと、常時甘いものを携帯していたいに違いない。そこで、胸の部分にわらび餅ケースを仕込み、男性に分からぬようにそこにたくさんのわらび餅を入れているのではないか、という説である。

この説をおっぱい学会(年に二度、フライブルクで開催される)で発表したところ、一時は大方の研究者の賛同をいただいて定説になりかけたのであるが、一年後に大福説が出て廃れてしまった。(なお、大福説はその後「弾力性に欠けるのではないか」という理由で却下された)

このように、日々学問的におっぱいについての考察を深めている私であるが、先日、新しい説が閃いた。それはちょうど、友達と草むらでバッタを捕まえているときであった。目の前の道を通り過ぎる、期待に充ちた表情の少女を見て気づいたのである。

(わくわく度数だ!)

これまで、学会の基本的な立場として、おっぱいには何かものが入っているという外部膨張説が前提とされていたのだが、私のこの発想はそれを根本から揺るがす説である。かつて考えられ、その後却下された、胸そのものが膨らんでいるとする内部膨張説の復活である。

すなわち、おっぱいとは、わくわくと期待に胸を膨らませたために生じたものなのである。

一般的に、男性の方が女性よりも悲観的に物事を考えることが多いが、その結果、女性の胸だけが膨らむのである。また、男性はおおきな胸を好む傾向があるが、それは、おっぱいの大きさがその女性の未来に対する期待値に比例しているからに他ならない。この立場を取ると、おっぱいの大きさと頭の悪さが比例するとする古典的な理論とも見事に符合する。クルクルパーの方が、将来への憂慮は少ないだろうと予測されるからである。

私はおっぱいに関する新学説を思いついたことで、また一歩おっぱいの神秘に近づけた気がした。

だが、おっぱいは汲めども尽きぬ、神秘の泉である。私はまた、新たな発見とインスピレーションを求めて女の子のおっぱいを見つめるのだ。首周りがあいた服を着てたら、しゃべりつつ、さりげなく、谷間を覗き込むのである。気づかれたらささっと胸元を隠されるので、どれだけ自然に視線を落とせるかが勝負所だ。

おっぱい研究の魅力は尽きない。

2008/09/30

圧迫されたい/されたくない

おっぱいおっぱい書いてる日記を半月もトップに放置してしまったことは後悔してもし足りないのですが、今日はようやく、こうして新しい日記を書くことができます。そう、長い戦いが終ったのです。大学院の試験が終了したのです。

試験は日曜日にありました。

午前中に語学の試験があり、お昼を挟んで専門の試験。この筆記試験の出来不出来に関してはあまり触れたくないので触れませんが、そのあとの面接に関しては一つ報告しておきたい。

面接。それにはさまざまな形態があります。面接官と面接を受ける人の人数、それはさまざまです。試験の面接に関してはどんなことを聞かれるのかとか、あまり予想もせずまったく準備なしに行ったのですが、試験会場の教室にノックをして入室した途端、愕然としました。

学科の教授8人が、全員座ってらっしゃる。

いやいや、私はせいぜい2、3人だと思っていたのです。それで十分じゃないですか。それなのに、大学院で指導をしている正教授が全員座っている。その威圧感たるや、凄まじいものがありました。就職活動などではいわゆる「圧迫面接」なるものがはやっているらしいですが、各分野の権威である教授8人対平凡な学生1人って、圧迫面接以外の何者でもない。プレッシャーだけで、即刻自分の存在がこの世から消滅しそうになりました。

「大学院ではどんな研究をしようと考えていますか?」

「はい、私は」なんたらかんたら、としゃべるのですが、頭の中は真っ白でした。

合否はまだ不明ですが、もう終ったこと。今はただ、教授たちではなく、おっぱいに圧迫される夢をみて、安らかに眠りにつきたいと思います。

おっぱい。
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